「厳しい話をして下さい。どんなに世の中が厳しいのか教えてやって下さい。」と社長がおっしゃいます。

何かのきっかけで意識を変えたいと皆さん思っておられます。社長が毎日そのことを伝えていたとしてもピンと来ていない場合があるのでしょう。外部の第三者の方から本当の世の中の状況を従業員に教えて欲しいと思っておられます。

ただし従業員の意識を変えるというのはなかなか難しいものです。それも1回2時間の講演時間の中で変えないといけません。少しでもヒントになるような話をさせていただきますが、後は本人次第だと思います。

大事なのは、研修当日に臨む気構えだと思います。自分はこの研修で何を学ぶのか、何を変えたいと思っているのか、その意識がないと変わらないと思います。

理想は、机をロの字型にして、今思っていること、考えていることを吐き出す場を設けることです。特に聞きたいのは、参加されている方々の夢や目標です。これからどうなりたいのか、何を目指しているのか、あるいは夢や目標を持てていないのかなどが知りたいです。その上でアドバイスしたり、話を進めることによって効果が出てきます。

明確な夢と目標を持つと人は変わると思います。心にスイッチも付くと思います。従業員の意識は、実現可能な夢と目標の設定にあるような気がします。

具体的には、身近に成功されている上司や先輩がいるかどうかです。あの人のようになりたいと思うような方が社内にいないと若手は伸びないと言われます。

モデル社員を何人作れるかが会社の成長を決めます。だから伸びそうな方にはどんどんチャンスを与えて伸ばしてあげて欲しいです。

自分の意識を変えるには、やはり問題意識を持っているかどうかだと思います。だからどのような問題意識を常に持っておかないといけないのかを話すようにしています。

また自分の夢や目標を達成するためには、どのような努力が必要かもお話させていただいています。

一般的に成功されている方がどのようなことをしているのか、どのような仕事をされているのかを聞くことは刺激になると思います。自分と比較して何が足らないかが見えてくるからです。

積極的に話を聞いて、自分から変えてみようとか、チャレンジしてみようと思うようになると徐々に変化が表れていると思います。

幹部の方は、ドラスティックに変わっていただき、明日から見違えるような仕事ぶりに変身することを期待されるかもしれませんが、心のスイッチが入ったかどうかは本人次第です。気付いた瞬間、何かが変わると思います。それまではチャンスを与えてあげて待つしかないようにも思います。

【最新情報はこちらから】経営コンサルタントは武内コンサルティング