誰と作ったか?どのように作ったか?それが大事です。
経営計画書というと、社長はじめ経営幹部の方が、密室で作成しているイメージがあります。出てきた数値を従業員の方に発表できるところは公開するといった感じです。その発表も数値を発表するだけでは、理解が難しいです。

それと経営計画書は、作成が必要にならないと作成されないところが多いです。毎年、来期以降の計画書を作成され、修正を重ねているところは中小企業では少ないです。やはり現場の仕事が最優先で経営の大きな話については後回しになります。それが結果的には大手企業と大きく差が付く点です。

大手企業では、経営と現場は分離しているため、経営戦略を日々考えるプロフェッショナルが存在します。一方中小企業では、そのような人を抱える余裕はないため、社長がすべて兼任です。

だからこそ大手企業にはできない経営計画書の作り方を考えられてはと思います。それは何かと言いますと、従業員を良い意味で巻き込んで作成して行くというやり方です。

現場の仕事だけでたいへんなのに、経営計画書の作成まで手が回らないとおっしゃるかもしれませんが、これに参加されると間違いなく力が付きます。違った視点から仕事ができるようになります。従業員教育という視点から見ると、一番効果があると思います。

また、経営計画書だからといって難しい数値を並べたり、できない数値を並べても意味がないです。確実に自分たちができること、目指さなければならないことを確認し合うことが大切です。

完璧な経営計画書なんて誰も作れません。計画書通りに経営が推移することもありません。大事なのはこの作成のプロセスを重ねることによって、同じ目標に向かって社員が一体化することです。

どれくらいの期間で作成するかと言いますと、年間行事の中に組み込み、毎月議論を重ねれば良いと思います。当然期末には翌期のものが出来上がっていますが、その進捗状況をチェック・確認し合い、アイデアを出し合えば良いと思います。時には、外部の方に入っていただき精査されることもおすすめします。

「経営計画書作成会議」というのがあっても良いと思います。従業員のやる気を引き出すことが経営では一番大事だと言われます。是非、一考されてはと思います。

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