院長や理事長がドクターに意見を言えるかどうかではないでしょうか?

職員の方々や患者さまからアンケートを取ると必ず出て来るのが、「診察時間通りに診てくれない」というのが出てきます。診察時間になっても診察が始まらないということはないですか?

誰が見てもわかっているのですが、当の本人に言える人がいません。看護婦さんも患者さまも言えないでしょう。ところがそんな声がどこからか聞こえてきます。

「あの先生は、診察時間の10分くらい経ってからでないと診てくれない」と・・・

ドクターに対しては神域のようになっているところが多いです。いろんな仕事をお持ちでたいへんな職種であることは皆が理解しています。本当に誰もが感謝しています。

ただし、診察開始時間を守っているかどうかは一番大事なことです。そこを周りが一番見ています。逆に言うと、そこがどうしても見えてしまったり、評価しやすいからです。

よく接遇改善のお話をいただきますが、ご依頼主の方は、受付や看護師の接遇が大きな問題であり、そこにメスを入れて行かないと病院経営上良くないのではとお考えのようです。

ところが、アンケートや面接面談を行っていると、もっと奥深いものがあるようです。病院での主役はドクターです。そのドクターが身綺麗な仕事をしていないと不満が出てきます。

ドクターの意識が変われば、病院はすぐに変わります。雰囲気もよくなります。
あえて接遇改善を取り上げて改善しなくても自然と良い組織が出来上がって行きます。

理由は簡単です。皆の視点が患者さまを守ることに集中できるからです。

誰かが言い出さないと・・・
枝葉末節の部分から改善・改革しようと思っても根幹の部分が掛け違えになっていたら効果は出ないです。

病院の経営改善はドクターの協力からのように思います。

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