現場向きではなく、本部業務の総務・経理関係、企画関係などが向いているなら良いですが、安易に本部に移すとたいへんなことになります。本部が肥大化して利益の出ない会社になってしまいます。

中小企業の場合、一人3役が基本です。本部に所属していても忙しい時や問題が発生した時は現場のサポートをしないといけません。

予算がきつくて逃げ出したくなるのもわかりますが、逃げてばかりでは会社が成り立ちません。

それと最近、変わった現象が起きています。若手の方に話を聞いてみると、最終的には本部で仕事をしたいと言う人が結構多いです。なぜ、本部なのでしょうか?

総務や経理の仕事、企画関係の仕事がしたいというならわかりますが、本部の仕事は楽だとか、机に座って仕事ができ安定していたり、予算がないからきつくないと思っていたらたいへんです。

憧れが本部職では困ります。本部長とか役員を目指すと言うのならわかりますが、楽そうだからという意見には賛成できません。

本部のあり方も見直す必要がありそうです。本部とはどういうところなのか明確に示してあげた方が良さそうです。経理や人事、企画などのプロフェッショナルな方が在籍するところであって、専門分野のキャリアや実績を持っていない人ができる仕事ではないことを教えてあげることも大事なような気がします。

利益が出なくなっている理由の一つが本部の肥大化です。裏方に回りたいというなら裏方のプロフェッショナルを目指すべきです。

本部が現場でのプレッシャーに耐え切れなくなった人たちの受け皿になってしまうと良くない場合があります。しっかりと現場でも仕事ができるようにサポートしてあげることが大切だと思います。

人を活かすと言う意味合いでも現場で極力仕事をしていただくこと。お客様と接する部分を厚くすることが利益に跳ね返ってきます。

現場向きと判断する前に、少しでも現場の仕事をしていただくためのサポートと方法論を考えないと本部の肥大化に歯止めがかからなくなります。

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