経営計画の立て方には、企業の経営状況で違ってきます。よく経営計画の立て方勉強会のようなものが開催されていますが、経営状況は企業によって違います。経営計画は、経営状況に合わせて作るものです。

だから本当は、どのような経営状況なのか、そのパターン別の勉強会が必要だと思います。

企業規模別、業種別よりも経営状況で分けて考えた方が、しっくりと来るのではないでしょうか?

それと注意しないといけないのは、ほとんどが企業成長を前提とした話です。スクラップ&ビルドやM&A、撤退、閉店などが折り込まれているかどうか?
教科書的な計画の立て方や数字のあてはめ方を学んでも意味がないと思います。

それと経営計画を組む前に、どのような経営戦略を組み実践して行くのか、その方向性が決まっていないと実現性の高い経営計画書になりません。経営計画書を作ることが目的ではなく、経営計画書を一つの材料として改革を推進するのが理想です。

単なる数値遊びになっていては寂しいです。担当者の勉強のために経営計画書を作っているようことがないように注意しないといけません。

それと理論ではなく、現状の経営数値に照らし合わせて今後の伸びしろを把握する必要があります。そうなると、一担当者レベルでの話ではなくなってきます。

各部門から担当者が出てきていただき、数字を詰めないといけません。また経営計画の数値は一つのパターンに収めるのではなく、あらゆることを想定してパターン分けしないといけません。

そうすると1カ月程度勉強したからといって出来上がるものではないです。翌期の経営計画は、1年間くらいかけて作り上げることが必要となってきます。その間には修正も何回も入ります。

また、客観的な見地からの評価も大切です。例えば金融機関に提出し評価をいただいたり、有識者の方の意見をいただくことなども行い真摯に改善を図ることをおすすめいたします。

もうこのようなレベルになると、外部の専門家の方の力を借りられて作成することも視野に入れられた方が良いかもしれません。

理由は、客観的な視点で作成されることと、プロの方は業界動向も踏まえて戦略を組みその上で数値に落とし込まれますので精度が高いです。また、経営の教科書などに載っていない数値算出の方法をお持ちです。外部の方を説得するための数値なども組み立てられます。

もう一つ、経営計画書を作成することによって業績の改善が図れたり、業績がアップするきっかけとなることも想定されてはと思います。えっ!経営計画書
を作成することで業績が上がるのですか?と思われるかもしれませんが、数値の羅列だけでなく、どこをどう改善するのか、何を削減するのか、営業戦略は具体的にどう行うのかまで緻密に検討し書き込みます。だから企業のマスタープランのようなものが出来上がります。逆に経営計画書を作成することが会社が強くなり、成果が上がるようになります。そのようなものを是非、お作りになられてはと思います。

だから一担当者の方を研修に参加させられても大きな成果は期待できないということになります。経営計画書の作成は、会社を挙げて作成するくらいの気持ちが必要だと思います。

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