このことだけは、経営コンサルタントが指摘してもダメなようです。特に良くないのは、社内で息子さんを周りが腫れものに触るようになっていたり、社長が息子を可愛がり過ぎることです。

理想は、他人よりも自分の息子には厳しく当たることです。

立派になって欲しいと言う思いがあるのはわかりますが、度を過ぎると従業員の方は敏感に反応されます。どんなに素晴らしい経営手腕を社長が発揮していても息子に甘いところを見せると評価はガタ落ちです。

しかし、実際には中小企業はこの傾向が強いです。極端な場合、社内や外部の方へ、社長が自分の息子を褒めることがあります。社会人になっている方を褒めるのはどうかなぁと思うことが正直あります。

実は中小企業の社長の評価は、業績や職場環境ではなく、ご子息に対する態度や姿勢、言葉遣いで評価されています。

息子には苦労をさせたくないとか、立派に成長させたいという強い思いがあると思います。でも本当にそう思っておられるのでしたら、より厳しく指導教育される必要があります。

自分の傍において育てるという方法もありますが、全くの他人様に預けると言う方法もあると思います。それも親が手配したところではなく、自分で見つけてきたところではないところで、伸び伸びと好きなようにさせてあげた方が、後々良いのではと思います。

私たちから見ると、業績よりも社長のご子息の方との関係が気になります。息子さんを守ろうとすることがかえって良くないこともあります。

可愛いと思えば思うほど、自分の手元におかず、遠くで見守ってあげる方が良いのかもしれません。

自分が経営している会社よりも大きな会社へ行って立派に成長して、いつしか自分の会社にいろんなものを持ち帰ってくれることを待っておられてはどうでしょうか?

このことは、言葉で言うのは簡単でもなかなか理想通りには行かないものかもしれません。

でもこのことをきっちりと整理しておかないと会社がおかしくなります。息子さんには、誰よりも厳しく接することが病にかからない唯一の方法だと思います。

【最新情報はこちらから】経営コンサルタントは武内コンサルティング