仕入が欠品の補充になっていませんか?そうすると常に在庫は完璧に近い状態です。それが商売をする上で理想の形でしょうか?

大手チェーン店のようなところの発注形態ならわかりますが、中小企業や個人店がこのやり方をやっていると高く買うことにつながります。

仕入とは安いものを買いつけることに意義があります。仕入の作業が面倒だからと言って手を抜いていると利益を確保できなくなります。仕入こそ、時間をかけるくらいの姿勢が大事です。

例えば、朝、魚市場へ仕入れに行ったとします。自分の希望通りの魚と価格がいつも見つかる訳ではないです。欲しいものがピッタリとあるということはないです。そこで、市場を回りながらお買い得の食材を手に入れることが大事です。希望する食材が手に入らなくても大丈夫です。

店というのは、在庫が完璧に近いくらいで商売をする方が危険だと言われます。今ある食材を上手に活用することがプロの仕事です。

同様に、小売店においても商品を仕入れる際に必ず激安の目玉商品を見つけたり、価格交渉をすることが大事です。欠品を補充するかのごとく、FAXやメールを流しているだけでは原価は下がりません。便利になったようで、実は店にとってはあまり良くないかもしれません。

また、定番商品が何らかの理由で安くなっていたとしても、発注表だけで発注しているとその情報が入ってこない場合があります。

自分の足と目で確認し、直接交渉しない限り、安く手に入れることは難しいです。

それと、思い通りの商品がない場合、諦めて購入しないと思います。だから仕入量や仕入金額が思ったよりも少なくて済みます。これを発注表に欠品したものすべてを仕入れるとどうなるでしょうか?

仕入をすると今度は支払が発生します。お金を支払う時になって、支払金額の
多さに驚くことになります。

日々、どうやって仕入を抑えて行くかも考えなくてはなりません。
だから、発注表に数字だけを記入されている担当者を見ると、心配になってきます。

仕入がどういうものなのかをもう一度教えてあげる必要があると思います。

便利なものの裏には、必ず不利益が付いてくる可能性があることを見抜く力が大事です。

便利になったと喜んでいる担当者が出てこないように要注意されて下さい。

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