同じ事業、同じ店をしていても業績に差が付いてきます。勉強会や研修会で最初は同じ規模だったのに、数年後大きな差が出て来ることがあります。その差はノウハウの差ではなく、どうも人材の差ようです。

常に情報交換はされていますので、ノウハウや技術的な部分では大きな差は出てきません。しかし、人材の面では差が付きます。どのような人を採用し、どのような人が育ったかで変わってきます。

人が育つ会社、育たない会社で大きな差が出てきます。事業の中で大事なのは、人が育つ会社を作ることです。

業績を伸ばすこと以上に、この人が育つ会社をどうやって作って行くかが大きな課題だと思います。

実際、人が育つ会社は、イキイキとされています。指示待ちでなく、主体的に動いておられます。何か楽しそうに仕事をされています。

逆に人が育たない会社は、一人の指示で会社が動いているような感じです。その人の指示がない限り動けないとか動きたくないように見えます。人が育たない原因の一つが、自分で考えて動く癖が付いていないことです。

自主的に何でも考えて提出する癖をどうやって付けるか?指示をしなくても先のことを考えて準備してくれる社員をどうやって育てるかです。

最初は時間がかかるかもしれませんが、自分なりに考えて答えを出させる訓練が必要です。上司や上長の方から一方的な指示を聞いて業務をこなしていては、人は育ってこないと思います。

課題を与えて自分の答えを持ってくるまで待つことです。あるいは、チェック・確認などをしながら進捗状況を見てあげることです。

たったこれだけのことなのですが、何年も経つと大きな差になります。仕事を振る時も必ず課題を与えて、どう思ったか、どう考えたかを聞いてあげてアドバイスすることが大事です。

自分の意見を言える社員を作ること。自分で企画を立てれる社員を作ることです。

社長や幹部の方が目立っている状態では、まだまだです。社長や幹部の方が脇役に徹して、現場の仕事は社員の方に任せている状態が理想的です。

ということは、人が育つ会社とは、社長が目立っていては良くないのかもしれません。何でも自分でこなそうとする方ほど、要注意です。

人を育てようと思えば、自分がどうすれば脇役に徹することができるのかを考えないといけないように思います。主役は、社長ではなく社員の方々です。

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