未回収は、どの会社にもあるかもしれません。未回収金額の大小以上に、その対処法や取り組み方について再検討する必要がありそうです。

景気が悪く、業績も悪化して来ると未回収金額がボディブローのように効いてきます。大丈夫だと思っていたところが急に倒産ということになると回収不能になります。

会社ですので、未回収は0が理想ですが、実質残っているのも確かです。それを極力少なくし、リスク管理できている会社にすることが大事です。

例えば、辞められた方の未回収金額は、どのように引き継がれていますでしょうか?単に担当を引き継ぐというような処理だけでなく、辞められる方が退職期日までに、回収努力をしていただくか、現状報告していただくことが大事です。負の遺産だけ残されても困ります。

また、未回収については、毎月担当者別に一覧を配布し、回収状況と今後の見込み、回収手段などを明記した報告書提出を義務付けられてはと思います。えっ、そこまでするんですか?という質問もありますが、未回収を甘く処理している会社は、今度自分の会社が危うくなることを認識すべきです。

会議においても予算会議だけでなくこの未回収会議をやるべきです。それが会社におけるリスク管理になって行きます。

それと個人の評価も売上・粗利以上に未回収金額を査定項目に入れるべきです。売上が高くても未回収金額の多い人は、評価を下げることも必要です。刈り取りだけでなく回収も評価対象に入れ、会社全体でその取り組みを推進して行くことが大事です。

未回収をそのままにしている。直接交渉をしいていない。ということがないように、会社の仕組みやルールとして厳しく管理して行く必要があります。

担当者の方の足も重くなると思いますが、それも仕事です。

未回収の多い人は、一旦減っても仕事の取り組み方を変えない限り、また増えてきます。要注意です。

会社として、未回収の位置付けをどのようにされているかで決まるような気がします。突発的な営業外費用での処理が発生しないように、早急にルール作りが必要ではと思います。

【最新情報はこちらから】経営コンサルタントは武内コンサルティング