素晴らしい書物も素晴らしい講演も感化されますが、逆に難しいと思い否定的に考えてしまうこともあります。それは求める理想が高いと感じた時ではないでしょうか。

最初から高い基準点を目標に掲げると良くない場合があります。特に、企業内においては、注意された方が良いと思います。モチベーションが下がってしまうからです。

理想は高い基準点であっても現実的には頑張れば手の届く目標が良いと思います。

ところが理想は徐々に高くなって行きます。そうすると組織の中では、窮屈に感じる人が出てきます。また高い基準点を目標にしないといけないとか、高い基準点を達成しないと評価しないとなると、厳しさを通り越しだんだんやる気が失せてきます。

どこを基準点に設けるかが大切です。社内でも若手でモデルになる社員を挙げて下さいとお願いする時があります。誰が見てもあの人かなぁと思える人が理想的です。ただし、あまり突出し過ぎていないこと。本人には失礼かもしれませんが、あの先輩なら、数年間勤めればなれるかもしれないというのが本当は良いと思います。

基準点を高くし過ぎて失敗されているケースをよく見ます。基準点は、社長の基準ではなく、今の会社の状況に合わせて基準点を設けられた方が良いと思います。焦って高い目標を設定するよりも少しずつ成功・成長され、バーを上げて行かれるのが良いのではないでしょうか?

無理をするとどこかが破綻をきたします。それに窮屈になります。従業員の方の本音は、お金や労働時間以上に窮屈な職場環境で仕事をするのを嫌われます。

目標が人ごとのようになってしまうと、目標が機能しなくなります。高い基準点になっていないかどうか、常に現場の意見を聞きながら再チェックが必要です。


高い基準点を相手に求めないことも時には大事な場合があるようです。
くれぐれも社内が窮屈にならないように配慮して下さい。

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