手に余るだけの仕事をこなしてレベルを上げて行って欲しいというのが会社の願いです。仕事の量を減らすと、時間に余裕が出来たり、レベルが上がらないのではと不安視します。

ところが実際はどうかと言いますと、手元の仕事で手一杯の状態。新しい仕事が入ってくると、すべてが疎かになってしまうような状況の会社が多々あります。

個人差はありますが、どのような状況なのか、どのレベルなのかを把握してあげないと本人も仕事も両方破綻してしまいます。

昔は、あちこちから仕事が降られ、振り回され、たいへんでした。そうしないと成長しないからとも言われました。文句も愚痴も言わず、ひたすらついて行こうと頑張りました。上司に「できません」とか「少し時間がかかります」と言えるような状況ではなかったです。

でも今は時代が違います。その方のレベル感や手持ちの仕事の量を上司が気遣ってあげないと上手く行かないでしょう。

1週間に1度は立ち止まって、進捗状況を確認し、状況によっては仕事を減らして上げても良いのではと思います。

新しい仕事が入って来たら、私たちの時はうれしくてしようがなかったです。新しいことができる、手伝えるとワクワクしていました。いくら手持ちの仕事が多くても、上司の方が帰社されると、声がかからないか待っている状態でした。

今は新しい仕事よりも手持ちの仕事を完成させたい。何本も同時並行して仕事を抱えるとどれかに支障をきたすような感じです。

20歳以上も年の差がある方に指導する時は、自分の過去を基準にして考えないことです。あまりゆっくりされても良くないですが、無理な仕事量で仕事をしてもらっているとどこかでミスが発生します。

良い上司というのは、状況判断で仕事を減らしてあげることができる人を言うのかもしれません。

仕事を振ることも大事ですが、時には減らしてあげて下さい。

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