現場からの声やお客様の声を収集しても戦略を立てることはできません。戦略とは目標数値です。その数値に対して何ができるか、何をしないといけないのかを検討することが大事です。

現場の声やお客様の声や意見が多いからといって、良い戦略が組めるかどうかは別問題です。戦略や方向性は会社が決めるものです。いくら声を集めたからと言っても会社側が何かを決めない限り前に進みません。

しかし、どの会社でもあるのですが、業績が悪くなるとお客様の声を収集されます。現場の声を拾い上げようとされます。その声の中から次の方向性を見つけ出そうとされます。

いろんな方の意見を聞けば聞くほど決めれなくなるものです。トップや幹部がある程度の方向性は決めてあげないと、現場の方が決めることは無理です。

それに責任も発生して来ます。会社の運営というのはそんな簡単なものではないと思います。

数字から組み立てることです。
例えば、売上高だけでなく客数や客単価について今後どのような方向性で考えているのか?

景気の悪さもあり、おそらくどの業界でも客単価は下がって行くでしょう。その客単価ダウンをどのように補って行くのか?

具体的には客数を伸ばすと言う方法と、販売管理を圧縮して損益分岐点を一層下げて行くと言うような方法があります。

予測される数値を元に戦略を立案して行くことです。頑張りますの掛け声では経営はできません。

会議の中でも元となる基本の数値があり、そこから組み立てる癖付けが必要です。細かな経営数値は要りません。会社の根本となる数値を出し、そこから検討を始めるべきです。

業績が悪くなると判断基準にブレが生じてきます。あれこれと考え過ぎます。データや資料を集め過ぎるきらいがあります。

戦略は、会社が決めてあげるべきです。現場の意見を反映させるのは戦術論です。その違いを認識されていないと答えは出てこないと思います。

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