再建計画を立てる上で一番難しいのは、二次破綻を防ぐことです。再生案件の場合、収益改善だけに留めておくと二次破綻を起こす危険性があります。理由は、昔のビジネスモデルのままで、固定費を圧縮しただけだからです。

無茶な投資や過大な経費がかかっているかもしれませんが、それを抑えたからと言って解決策にはなっていないです。

大事なのは、全く別のビジネスモデルに変換すること。
今の事業を単純に縮小したり、固定費を削減するだけでは限界があります。一度破綻の危機が訪れた企業は、数年後、それ以上の危機的な状況に陥ります。ビジネスモデルを再構築せずして、経費の圧縮だけで何とか乗り切ろうというのもわかりますが、これだけで留めておくと後あと危険な状況に再度陥ります。

頭の中ではわかっていてもなかなかできないのが実情です。いろんなものを捨てないといけないようです。

例えば、
1.プライドを捨てる
2.過去のしがらみを捨てる
3.過去のやり方を捨てる

また、業界や地域のことを気にしないことも大切です。まずは自社が再生できるかどうかが大事です。

今すぐにビジネスモデルを変えなくても期間を決めてドラスティックに変える計画を組むことが必要だと思います。

コスト削減は、目の前にあるものをカットするだけでなく、仕組みを作らないとカットはできません。

再建計画書を提出してから2~3年後が最も厳しくなります。昔のままでは、少し業界動向が悪くなっただけで、利益が出なくなります。

今を乗り切る以上に、3年後乗り切れるビジネスモデルを今変化させることです。

今後おそらく二次破綻の案件も増えるのではと思っています。

ビジネスモデル自体を変えないと、再生や再建にならないのではないでしょうか?

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