経営では、失敗しても誰も咎めません。失敗は付き物だからです。逆に失敗を恐れて何もできていない状態の方が問題です。

また、失敗の数だけ成功の芽を見つけることができると思います。業績が悪化している企業を見ていると、実は失敗がないです。今まで通りミスがほとんどなく順調に事業運営なされています。

大きな失敗はしないように諌めながら経営を行ってこられたのでしょうが、これでは飛躍したり、成長することは難しくなります。

社員からの意見もすべて安全パイです。リスクのない範囲の提案にとどまります。これが常態化すると企業は危険です。

失敗やミスがない会社が成長するかと言うとそうでもないような気がします。成長されている企業ほど、失敗の数は多く、外からは見えないだけです。

経営的に余裕があるならば、「積極的に失敗もしなさい。」それも大事な勉強になるからと言えます。ただし、業績がかなり厳しくなるとこのような指示は出せません。小さく小さくまとまって行きます。

でも失敗は誰でも、どの企業にも有る訳ですから、それを乗り切る力を付けることが大切だと思います。

逆に、決断ができずにダラダラと事業運営する方が評価が低いです。誰も決断せず、前に進まない。周りの顔色を伺って調整を図っているといった感じです。

特に中小企業では、このことが一番気になります。リスクや失敗の度合いの問題ではなく、即決して前に進む勇気が欲しいです。

スピード対応こそが命です。時間が経てば何とか解決するのではという甘い考えは捨てた方が良いと思います。

思ったこと、感じたことは、すぐに処理をする。根回しや調整は極力少なくし、トップが決断してすぐに決めることです。

言うのは簡単ですが、これが一番難しいようです。これができるようになると一流の経営者だとも言われます。

周りは失敗に対しては非難しませんが、決断の遅さには非難が集中します。失敗以上に目に見えるのが決断力です。これを磨かない限り企業の成長はないのではと思います。

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