景気が悪く、客足も少なくなっているので、思い切って単価を下げて集客を図ろうとされますが、注意が必要です。「一度下がった客単価は元には戻らない!」ということです。

客単価が下がった分、客数を伸ばさないと元の数字を維持できないということです。あるいは単価を下げる際に、どのくらい客数を伸ばさないといけないか数字を出すことが先です。

安易に今苦しいからと言って単価を下げると、もう元には戻らないことを覚悟すべきです。

実はこれが一番難しい問題です。安くすれば、お客様が帰って来るのでは、あるいは新しいお客様が来店していただけるのではという錯覚が起こります。

価格を下げると言っても少々の下げ幅では、効果的な対策にはなりません。かといって思い切って価格を下げるとなるとリスクが大き過ぎます。

相談内容で一番困るのが、この価格のことです。通常の小売業や物品販売では、安くすればするほどお客様は来てくれます。しかし、飲食業の場合、価格を下げると言うことは、別業態・別の店くらい違ってくる場合があります。

価格を下げる前にやるべきことはないか、もう一度再検討することです。いろんな企画販促でも良いですし、店内販促などできることをすべてやり尽くしてから最後の策にされてはと思います。

リスクは最小限に抑えるべきです。リスクを計らず、対策だけが前に出るのは良くないです。

客単価が下がった分を客数増で補うのは本当にたいへんなことです。数字を出すともっと、ゾッとします。

店側が意図的に下げるのではなく、徐々にお客様の志向と共に下がってきたのなら、それに合わせることができます。

しかし、店側の方針で一方的に下げると大きなツケが回って来る可能性があります。

理想は、単価はいじらずに、他の対策で補うことです。
単価の変更だけは慎重されることオススメします。

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