全く実務経験がない人が、実践的な書物だけで勉強するのは危険!

理想は、現場経験のある方が、さらなるステップを見つけるものが良いと思います。本に書かれている事がいくら実践的でも実務で使えるかどうかは別問題です。

本を読むことによって理論の勉強はできますが、それを現場で活かさないと意味がないです。どんな素晴らしい本を読んでも社会人としては結果がすべてです。

最近は、かなり実践的な本が出ています。タイトルにも「実践」という言葉がよく出てきます。しかし、実務書ではないです。

実務はやはり現場で体験して行かないと身に付かないと思います。失敗することも多々あると思います。それを極力少なくして、成功率を上げたいために本を読むというのはわかりますが、結局実務に精通していないと本も役立たないといったことが多いです。

本を何冊読んでも自由ですが、そこからは実践的なことしか教えてくれません。
その先は自分の実体験がものを言います。

本を読む量を増やすのと同様に、実体験の数を意図的に増やしていくことが大切です。本に書かれている事に一喜一憂していてもしようがないです。

新しいノウハウや理論はどんどん出てきます。読んで活用して行かないと、もったいないです。

プロの経理マンがすべて税理士免許を持っている訳ではないです。小さな会社であっても何十年と実務経験を積まれていて、素晴らしい仕事をされる方がたくさんおられます。

そのような方にとって書物とは、知らないことを知るための術でしかなく、根本的な知識は実務経験で習得されています。

若い人たちを見ていると逆で、知識をできるだけ多く習得するために本を読んでいるような気がします。

本から得られるのは知識ではなく、一情報だと思った方が良いのでは?
その情報を知識に変えるのは、実務経験です。

経験のない知識や情報は、説得性に欠けます。
読んだ本の量以上に実務経験をすることが、最も大切なことのように思います。