学生時代には様々なことを経験します。学生時代に一番自分のためになったことは何かと問われれば、いろんな答えが出て来ると思います。友人関係、ゼミ・講義、サークル・クラブ活動などなど・・・

でも実際は、アルバイト経験で学んだことが多いのではないでしょうか?同学年の学生と一緒にいる時よりも社会人の先輩方と一緒に仕事をすることによって社会を知って行きます。

私も自慢ではないですが、夜学で大学は5年間通いました。昼間は当然アルバイトです。朝8時30分~16時までアルバイトさせていただき、そこから電車・バスを乗り継いで学校へ行きました。

学校で学んだ講義も楽しかったですが、アルバイト先で学んだ実体験がやはり忘れられません。毎日毎日、プレス機や工作機械と格闘していました。たまたまそのアルバイト先の会社がトヨタ生産方式を導入している会社だったので生の生産管理が学べました。

それともっと勉強になったのは、会社や組織について、あるいは対人関係などです。20歳前後の若者にとっては一番刺激的で学ぶべきことが多かったと思います。

でもこのようなことを就職活動の面接時にどう面接官に伝えるかが大事です。

学生側は、バイト経験を語りたい。企業側は、面接の時に受ける印象や人柄、今後の可能性を図りたいと思っています。

どんなアルバイトを経験したかではなく、どんな壁にぶち当たり、どう乗り越えたか、どんなことが身についたかを語ることです。

単にアルバイトしていましたという経歴を語るのではなく、そこから何を学んだか、どんな失敗をしいてどうクリアして行ったのか、そのプロセスを簡潔に述べることができる力を付けることです。

人柄を図ろうと思っても面接を数回行っただけではわかりません。でもチャンスを与えられている訳ですから自己アピールが大切です。

アルバイト経験から自分がどう変わって行ったのか、そこに着眼点を置いて語っても良いのではと思います。

同級生や学生同士の付き合いからでは、企業が求めているスキルは身に付きません。大人の世界に触れてみて自分がどうだったのか、あるいは今後その経験を生かしてどのようになりたいのかを語ってみてはと思います。

私ももう一度、面接官から1分間スピーチのチャンスをいただけるのなら、必ずアルバイト経験を語ると思います。

日本の学生は勉強をしないと言われますが、それは学校で机に座っている時間のことを言っていると思います。誰しも皆アルバイトをしながら生計を立てて、社会人としての前準備をされていると思います。

思いっきり、アルバイト経験を語って欲しいです。そこからしか、短い面接時間で人間性を図ることはできないと思います。