企業再生と言ってもいろんな局面があると思います。その時々で何が必要なのか判断が必要です。

収益改善を行い、金融支援を受ける場合と、金融支援云々以上に大きな戦略を考えないといけない場合とがあるように思います。

事業ですから、何とか収益改善を図らないといけないと皆頑張りますが、目先良くても2年先・3年先のことも視野に入れることが大切です。

ふと最近思うのは、この戦略の部分が見逃されているように感じることです。一段高いところから戦略を練り直すということが必要だと思います。

現場の収益改善だけでOKな時はまだ良いのですが、外部環境が悪化し大きな決断を迫られる場面も出てきます。そうなる前に、何らかの対策及びシュミレーションが必要です。

ところがこの戦略についてですが、なかなか良い答えが出ない場合があります。
良い戦略案があるなら窮状にはならないはずです。止めるべきもの新たに進出するものを踏まえて考え直さないといけません。

実際、社内で幹部会議を開いても出てこないのでは・・・

情報やデータ収集はできても決断は社長の仕事です。それと相談する相手も見つからないと思います。自分で決めないと前に進みません。

現場改善は、誰にでもできると思います。社内の方でも外部の方でも。
しかし、戦略構築というのは、今すぐに答えが出るものではないです。日々練っていないと良いものができません。

特に再生局面にある企業は、ほとんどの場合、業界動向が悪化しています。事業を縮小して再生できるという答えが見つかれば良いですが、それが無理な場合、新しい道を探さないといけません。

現場改善で追いつかないなら、戦略にメスを入れる時です。難しい課題ほど先送りしないこと。

年に1度の株主総会や役員会以外に、外部の有識者や専門家の方を入れて客観的に自社の経営と方向性に対してアドバイス・助言いただけるような戦略会議を開くべきではと思います。

社内で留めず、外部の方の意見も取り入れることが戦略構築につながるような気がします。