私には正直わからない質問です。士業の先生方は、都心部や県庁所在地の立地の良いところに事務所を移転すると案件が増えたとおっしゃいます。あるいは、目標は良い立地に事務所を持つことだという方もおられます。

一般の企業の場合、事務所や本社のあり方もいろんな考え方があると思います。
トップの夢もあると思います。業績が良くなれば、良い立地で商売をしたい。そうすれば良い人材も集まるのではないかと・・・

期待はいくらでも膨らむと思います。会社としての負担が少ないなら少しでも有利なところへ出て行くべきでしょう。

ただし、個人的には、立地の良いところに事務所を移して、それで受注が増えるとは期待したくないです。根本的なところが変わっていない限り、同じだと思います。

トップの夢や採用の問題で本社移転を考えるなら良いですが、業績アップをもくろんで本社移転してもどうでしょうか?クライアント先の方にメリットがあるのなら良いですが、本社というのは従業員メリットがほとんどです。外部の方から見ると、別にどこにあっても一緒かもしれません。

本社移転を行うと良い人材が入ってきたり、採用がスムーズに行えるかもしれないという期待感は良いですが、案件が増えるのではという期待感は危険です。

そのように甘えた体質を作るとたいへんです。それも幹部の方々が、仕事が増えるのではと期待されていたらもっとたいへんです。

利益を出されている企業ほど本社はスモールです。夢の自社ビルを取るか、顧客満足に徹底するか、それは企業の考え方次第です。

本社移転が緊急課題なら検討の余地ありですが、これも個人的見解の中では本社移転は一番後です。

他にやらなくてはならないことはないでしょうか?見かけや見栄えを気にしても業績は回復しません。

その辺りを吟味して検討する余地があると思います。

最後に、本社移転して急速に業績を伸ばしたところはないようです。