業績が少々悪くても交代は考えられません。
社長は自分の体を壊した時に後継者が育っていないことに気付かれます。しかし、中小企業では後継者が決まっているとか、育っているところの方が少ないです。

毎日が無我夢中。できるところまでやるというのが信念のようです。
それで・・・その後は?

後先を考えずに体力の続く限りこの仕事を続けますよという社長が多いです。だから実は、後継者の話になることはあまりないです。今の事業を好転させる
ことで必死です。そのための情報をお知りになりたい方が多いです。

結局、後継者の育成が行えていないのが実情です。後継者のことを考え出すのは、自分の体調が優れなくなった時です。

体調が悪くなると急に後継者育成に目が行かれます。でも体調が芳しくなるとまた事業に邁進。この繰り返しです。

自分以外に今の事業を継続させることはできないと思っておられます。でも理想は自分が社長になった瞬間、次の後継者のことを考えたり育成を行うことです。

もっと良いのは、自分の任期を就任時に公表することです。それとその間に具体的にどのように会社の方向性を位置づけるのか、数値で表されてはいかがでしょうか。

中小企業の社長の任期は、社長しか決めることができません。辞めると言わない限り、継続。ワンマン社長で業績が順調に伸びているなら良いですが、組織はいろんなタイプの社長が就任することによって強くなって行きます。

一人の社長で見れる範囲は限られてきます。いろんな弊害が出て来る可能性もあります。

体を壊される前に是非、後継者育成を考えられてはと思います。
いつまでも若い時の体調を維持することはできません。一歩下がった位置で経営を見れるように意図的に自分の居場所を新たに作られてはとも思います。

中小企業の社長は皆さん走り過ぎです。こちらがブレーキを踏んであげないと、本当に体を壊すまで仕事をされます。

健全な経営状態とは、社長が健康であること。それに尽きると思います。