賞与は決められたものでしょうか?いただく権利があるものでしょうか?
その概念をまず変える必要があります。どの企業様も今必死です。

就業規則などにも賞与は業績によって変動することを謳うべきです。いつも当たり前のようにいただける時代はもう過ぎ去ったと思います。

この辺りに甘さが見えます。いつもいただけるからと思っておられる従業員が多いです。現状かなり厳しいです。何らかのルールを変えて行かないと企業が存続できません。

理想は、成果配分型の報酬へと転換して行くことだと思います。経営計画書の中にも成果を上げた場合の配分を明確に明記されて、約束することです。

ただし条件があります。会社方針と部門方針をしっかりと決め、目標数値を明確にすることです。それと期初に必ずルールや運用方法を説明することです。

しかし、そうなると管理職の方々の責任が重くなります。やってもやらなくても報酬は同じという条件から、成果配分へと移行する訳ですから、意識付けが大事です。ある部門の大きな赤字のために全社利益が出なかったということがないように皆で協力し合って数字を作って行かないといけません。

成果配分へのルールの変換は簡単ですが、従業員の方々が付いて行けないということがよくあります。少し経つと昔の方が良かったということになります。理由は責任が重くのしかかるからです。

逆に言うと今まで何もプレッシャーもなく仕事をしてきたという証拠です。オーナーはそのような状況を見て、やっぱり成果配分方式に変えて良かったとおっしゃいます。

業績悪化は景気が悪いだけが理由ではないです。会社の甘い体質がそうさせているのだと思います。ある程度努力していると報酬がいただけると勘違いされては困ります。

義務と責任を果たして胸を張って欲しいです。毅然とした態度で業務を遂行し、成果を出して報酬をいただいて欲しいです。

成果配分方式に変えることは、ルールが変わること以上に、管理職の方の意識が変わります。どこかで今までの悪しき風習を変える必要があるのではと思います。