たまに混同されている方がいらっしゃいます。「武内さんに相談に乗って欲しい」と連絡があります。

何か相談すれば、事業になるのではないか?知り合いを紹介すれば仕事につながるのでは?と思っておられるようです。

でも私の仕事は経営コンサルタントです。明確な目的や悩みを伝えていただかないとどうにもなりません。何でもかんでも事業化できるような力もありません。

少しくらい経営のことに詳しいだろうと思われてもこっちが困ります。

私を誰かにつなげればそこで化学反応が起こりビジネスになるのではとか、あるいはうちの親に会って欲しいと社長を紹介しようとされる方もおられます。

いずれも私を誰かに引き合わせることによってビジネスになるのではという思いからでしょうが、少し勘違いされているようです。

コンサルタントは事業化を図ったり、何か新しいビジネスを生み出すことではないです。あくまでクライアント先のサポーターです。

私の方もその辺りの識別をしっかりと持っておかないと仕事にブレが出てきます。変な色気は見せないこと。経営コンサルタントに徹しています。

だからこの手の話をされる方には、ご遠慮願っています。そういう話を持って来られる方で、成功された方も見たことがないです。

何かつなげればそこからビジネスになるだろうという甘い考えは捨てることにしています。万に一つくらいはうまくいくのかもしれませんが、そうはうまくはいかないでしょう。

コンサルティングと事業化の大きな違いは、お金を出す人が明確に決まっているかどうかです。コンサルティングを依頼される方は費用を見積もっておられます。事業化や新ビジネスは、お金の出どこが明確ではないです。責任者不在で会合を持てばひょっとすると良い話になるのではという感じです。

だから、「お願いします。」と言われるまで動けません。それがコンサルタントのスタンスだと思っています。

コンサルタントは事業家とは違います。良い仕事ができるように、明確に区別していきたいと考えています。