決算書は、作ることが目的ではなく、そこからの読み込みが大切です。一部の役員の方しか目を通していないというのでは意味がないです。決算の数字が出来上がったならば、決算書を読み込む会議を開かれることをおすすめします。

私は仕事柄、訪問させていただいた場合、真っ先に3カ年分の決算書のコピーをいただきます。その際、この決算書の数値は、どのクラスの方までご存知ですかと確認させていただきます。

また、決算書から各部門別の損益に落とし込まれているかどうかも確認させていただきます。

この時点で、だいたいのことがわかります。一部の方しか目を通していなかったり、部門別に損益を出されていないところは、利益は出ていません。

それと、予算会議は行っていても決算数字から対策を打つ会議をしていないところが多いです。決算は済めば良いものになっています。

社内から出て来る数字と決算の数字に違いが生じる原因がどこにあるのか、付き詰めて検討する会議の場が必要です。

外部の方からの評価は、決算書の数値です。透明性のある数値で、説明ができる状態にすることです。

決算用の数字というのでは寂しいです。
勘定科目ごとにチェック・確認が必要です。それに内部資料になればなるほど仕分けができている状態が理想的です。

社員の方も決算の数値が気になるくらいになって欲しいです。そのためには自社の決算書を読み込む会議や勉強会があった方がよいのではと思います。

他人ごとのようになっていませんか?決算は終わらせることが目的ではなく、そこから戦略を組み立てることが大事です。通知簿が出てきているのに対策を打たないというのはおかしいです。

勘定科目の一つ一つの数値について見直しをかける会議を開かれませんでしょうか?経営数値の透明性と業績や利益率は比例するような気がします。

だから、私の場合、質問会を開催させていただいています。そこで決算書の中の不明な数値について洗い出しを行います。

決算書の洗い出しは、単に売上を上げる施策を考えるよりも業績改善につながります。

是非、決算数値が出てきたならば、決算会議を開いて下さい。