一般に出回っているものを購入して、自社に合うように加工して作られているところもあると思います。ところが、マニュアルは出来たが、運用が上手く行っていないということが多々あります。

見せていただくと、マニュアル自体の完成度はかなり高いようです。なのに現場で活かせていない、成果が上がっていないとおっしゃるのです。

完璧が良いとは言えないようです。
マニュアルは作成過程が大事です。どうやって作って行くのか、そのプロセスを重視していかないと成果を出すのは難しいです。

それと会社や幹部が必要と考えたものを作成しても意味がないです。会社としては必要だろう、良いだろうと判断したものは結局、活かせていません。

だから手順があります。
まず、従業員の方々からアンケートを取ります。「今、必要と思われるマニュアルは何ですか?」とお聞きしデータをまとめます。

そこから上がってきた案の中から優先順位を付けます。この優先順位も社内で有志の方々に集まっていただき、必要性の高い物を選んでもらうのが理想的です。

作成自体も会社側から選出した方ではなく、この有志の方々に作ってもらって下さい。

作成期間は3か月から6ヵ月。急ぎ過ぎて、作ることが目的となっては意味がないです。じっくり時間をかけて、議論を尽くした上で、導入・実践されることが望ましいと思います。

あまりカッコの良いものでなくてもいいと思います。皆が使いやすくて、疑問点が解決できるようなものを作るべきです。

日ごろの疑問点をマニュアルに落とし込むことです。それだけで業務マニュアルが完成します。

また、半年ごとに内容を見直すことです。一旦、作れば終わり、古くなるまで使い続けているところが多いです。これでは良い成果は上げれないでしょう。作成の段階から修正のことも頭に入れておくこと。

絶えず、見直しを図りながら、現場で使いやすいものに変えて行くことです。
成果を期待できるマニュアルを作成するにはプロセスを大切にして下さい。