清掃時間がかかるからといって何でもかんでも外注へ出すのはどうでしょうか?そうすると、最後には自分たちが使う更衣室や机の上まで外注の方に頼むようになります。

自分の仕事に専念したいから余計なことはしたくないという勝手なわがままが芽を出してきます。この部分の清掃は、外注へお願いしようと言った瞬間、あれこれと要望が上がってくるようになります。

最後には、掃除はもう自社で行わない風習になってしまいます。

外部の清掃業者の方に委託する部分と社員が清掃を行う部分を分けることが大事です。それに朝出社して、掃除もしない従業員を作らないことです。

朝ギリギリに出社して、いきなり仕事に取り掛かるといったことがないようにすべきです。5分、10分早く出てきて、自分の机の周りだけでも掃除をすることです。

清掃は、必要最低限の躾教育です。業績の低迷している企業様へお伺いすると、すぐわかります。事務所の状況を見せていただきます。書類が山のようになっていたり、隅々まで清掃が行われておらず、雑然としています。

どのような業種でも清掃が行き届いていないと、コスト高の会社になると言われます。在庫は過剰になり、備品関係も無駄に多くなり、時間のロスも発生するようになります。

清掃を嫌がる若手社員が増えているようですが、そのまま経験年数を積むとたいへんなことになります。

結局答えは、中小企業の場合、トップ率先で清掃を行うことです。それしかうまく行きません。そうすれば、清掃が嫌な人、出来ない人はいなくなります。

逆に言うとすべてのコストを下げようと思えば、トップが一番朝早く出てきて掃除することです。そのことがすべてに影響を及ぼします。

清掃は誰がどこまでやるものか議論する方がおかしいです。自社でできる
ものはかかる時間も検討しながら極力自社で行うことです。

清掃だけは、口頭で議論し合わないことです。誰かが体を動かして実践しないと変わりません。

でも朝一番に掃除をしている社長がいる会社は、どこも利益を出されているようです。