例えばネットの話です。
リスティング広告やSEO対策はホームページを作成した瞬間、各業者から営業の問い合わせがきます。

「えっ!まだ何もなさっていないのですか?早くなさらないとホームページを作成された意味がないですよ。」とアドバイスされます。世の中では当たり前らしいので、自社も早くやろうということになります。

やった方が良いと皆が言うものや世の中の常識と言われるものは、やった方が良いのでしょうか?何も疑わずに、実行されていませんでしょうか?

個人的にはあまりおすすめしていません。リスティング広告やSEO対策をしても転換率や買上げ率が上がる訳ではないからです。反響率そのものに影響を及ぼさないのであれば、見直す必要があると思います。

また、財産にならないもの、つまり期間限定で実施したものは、また実施しないといけないということです。そうすると、期間を置いてから営業の電話がかかってきます。儲かるのは誰でしょうか?広告をすすめる業者の方々です。よく考えられたビジネスモデルです。

皆がやっている、世の中の常識を疑ってみるのも大事ではと思います。やり方や方向性は一つではないはずです。あらゆる角度から分析を行い、今の段階で一番ベターなものを選択すべきです。

それに皆と同じことをやっていても差は付くでしょうか?
そこでひとひねりして対策を打った方が勝ち組になっておられると思います。

コンサルタントの立場で見ると、皆と同じ、業界常識は必ず疑ってかかります。そのような話の場合、誰かが儲かっていることになっているからです。

逆に、そのようなものを利用して、皆が儲かったという話は聞きません。導入した、利用したという話で止まっています。成果が上がったと聞かれたことはあるでしょうか?

皆が成果をどんどん上げられているという話を聞けば別ですが、その手の話はどこからも出てきません。

世の中うまくなっているものです。だから、私は、疑ってかかることを常に行っています。

営業の方にとってはこんな売りやすい商品やサービスはないでしょう。
「皆さんなさっています。導入されています。常識ですよ。」と言えば良い訳ですから・・・

後は、判断する力や目を養うことです。
そこにマーケティング力アップのヒントがありそうです。

営業の電話やメールがあればまず疑ってかかって下さい。