従業員のアンケートの答えに「従業員が使うものは中古で良い」と書いてありました。凄いなぁと思います。普通、アンケートを取らせていただくと、あれが欲しい、これが欲しいと希望・要望が山のように出てきます。あたかも自分が貧しい羊であるかのごとく訴えてきます。

お金のかかることはすぐに実施することは難しいですよと言っても、返って来るアンケートはモノやお金の話ばかり。これでは、アンケートを取る意味がなくなってきます。

そんな中、事務所や会社のものは中古で安いもので良いという意見にはビックリです。

自分が家で使うものは新しいものでも良いですが、会社で使用するものは消耗品です。安く買って大事に使うことが大事です。当たり前のことなのですが、どこかタガが外れると違った方向に言ってしまいます。

会社のものは極力安いもので経費の削減を行い、その分自分たちの給与に跳ね返るように努力した方が得です。

新しい物を欲しがる癖は付けない方が良いです。余っているもので補うくらいがちょうど良いです。

一人でも心ある従業員が出てきて欲しいです。一人だけでは言いにくいこともあると思いますが、そういう人が社内にいるのなら、会社を改革しやすいです。そのような方の芽を摘まないで下さい。

小さな小さな意見の中に、改革の芽があります。
だからアンケートの内容は一つ一つ目を通して下さい。そこにあなたの会社の改革案が潜んでいます。

もう時代が変わり、大きな事務所、立地の良い事務所、新しい事務所なんていらないということを従業員の方も知っています。事務所や本社が肥大化しても利益にはつながらないからです。

大事なのは、お客様に対してしっかりと経費をかけることです。そのことに気付き始めた従業員がいるということは、かなりの強みです。

社内で中古の備品関係の比率が高まると、それに比例して利益が少しずつ出るかもしれません。

中小企業では見栄えや体裁はいらないと思います。会社も従業員も視点を変えて望むことが必要な気がします。