大手企業と中小企業を比較すると、一つだけ異なる点があるように思います。それは予算会議の有無です。中小企業では、会議は行っていますが、明確に予算会議という名の元、会議を行っていないところが多々あります。
 
ホワイトボードを拝見させていただくと、確かに会議のスケジュールは入っています。ところが会議は一つで、あらゆる会議がそこに含まれているみたいです。
 
「あのぉ・・・予算会議はどうされていますか?」とお聞きしてもその会議の中でやっていますという答えが返ってきます。
 
ところが会社を成長させるために不可欠なのはこの予算会議です。各部署から出て来る毎月の数字、あるいは3ヶ月後、半年後の数字を読むことが大事です。
 
当初提出した予算に未達出あれば、参加者はプレッシャーで押し潰れそうになるはずです。
 
この良い緊張感が会社を成長させます。一人一人が何としてでも予算は必達させるぞぉと思い仕事に励みます。会社から認められたいとか評価されたいというのではなく、自分との闘いです。
 
ある意味自己満足かもしれませんが、自分が立てた目標をクリアできないなんてプロではないと思っています。でもこの気持ちが大切です。
 
誰に教わる訳でもなく、自分が宣言した数字は絶対にやる。
どうもこれが大手企業には社風としてあるような気がします。入社した瞬間から当たり前のように動きます。
 
だから実は大手企業から私のようなものに依頼はきません。できているからです。ところが中小企業の場合は、会議体系や教育体系すらないですから、そこから始めないといけません。
 
一つ一つ組み立てて、なぜそのような会議が必要か説明します。何度も何度も繰り返して伝えて行きます。慣れていただくまでには最低1年はかかるでしょう。
 
予算会議をしますと言って、プレッシャーがかかってくれば本物です。普通は、数字を述べ合うだけ、何とかこの会議が終わらないかなぁと顔に書いてあります。
 
未達の場合、直立不動で未達の理由と今後の改善策を述べさせ、役員や部長が納得の行く説明をしないと認めない。というふうになると良いのですが・・・
 
この形を社風として持っているというのは強みです。おそらくどんな商品・サービスでも売れるでしょう。プロ集団化していると言えます。
 
プレッシャーがかかるくらいの予算会議を毎月行うこと。
そこに企業成長の条件が隠れているように思います。是非、一度ご検討されて下さい。
 
プレッシャーのない会議は、あまり効果がないようです。