なぜお金が残らないのか?
利益が出ていても返済や金利負担が大きいと、持ち出しになります。経営そのものを見直さないと厳しいでしょう。

ところがもっと問題なのは、従業員は売上が上がっているはずなので、利益も当然出ているだろうと判断されていることです。指標はいつも売上高。この体質を内部から変換させることが大切です。

会社にお金が残らないのは売上を第一目標に指示を出していることが原因かもしれません。中間管理職以上の方に、自社の支払いサイトを知っている方は何人いますか?入金状況を確認されている方は何人いますか?

お客様からの売上もカードが多くなっています。自ずと現金が日々残らない体質になっています。売上は立っても現金が残らない限り、経営は厳しくなります。

また、社内での備品類の使い方なども注意することです。例えば、伝票類などの記入も間違ったら、破って捨てていませんか?それはお金を捨てるのと同じです。間違ったら、訂正して書き直すくらいの癖を付けて欲しいです。

ミスをすると破って捨てるということの繰り返しがお金が残らない体質を作ります。お金を大事にした会社が、お金が残ります。

お金がかからないようにするにはどうすれば良いか、テーマにしても良さそうです。活きたお金は使わないといけませんが、社内で削減できるものや体質改善を進めるべきです。

売上以上に現金回収とお金がかからない経営を目指すことが大事です。このことを中間管理職の方に教えることです。

皆がそのことに注力しないと、結果が出ません。

日々の経費だけでなく税金や保険料など、会社は多くのお金を使っていることを経理以外の方はご存知ではないです。そのようなことも勉強会や研修会などで伝えて行くべきです。

理想は、皆が経営者発想していただくことです。そうするとお金は徐々に残って行くでしょう。

大きな判断は役員の方々で行い、社内の体質は従業員全員で意識改革が必要です。

中小企業では、通帳に残っている現預金の残が企業価値かもしれません。