会議になると当然、下からの意見が集まってきます。
しかし、会社側の視点でチェック判断する必要がありそうです。

一見良い意見のように見えるものでも実は自分たちが楽になるだけではと思うものがあります。

自分たちが楽になるための提案をしてもらっては困ります。もっとはっきり言いますと、そのような意見を会議の俎上に挙げられても困るのです。

ピシャッとその意見はダメですと言って欲しいです。お客様や経営という視点になっておらず、得するのは自分たちというのでは、上に挙げることができません。

売上や利益が少しでもプラスになることを意見として聞いて下さい。それ以外は却下です。何でも意見を下さいと言っているとこのようなことが起こります。

ということは従業員の方が悪いというより、担当者の力量に問題がありそうです。会社の方向性や視点を理解していない従業員を育てた自分が悪いのではと思います。

従業員の意見をすべて聞いていると会社は潰れます。何でも言えば実現すると思われるとたいへんです。

面倒くさくてもそれが会社にとって売上を上げるためなら協力すべきです。やり方自体を検討しませんかとは誰も言っていないはず。

もしどうしてもその意見を通したいなら、売上や業績を上げてからです。それも売上や業績を上げ続けることが前提での改善です。決して従業員が楽になるために改善はしません。

だから従業員から意見を聞く場合は、業績が上がっていることが条件のように思います。業績が悪いから何か少しでもヒントがないかと聞いてみても暇な状態からは何も出てこないです。

アイデアは忙しい時に出てきます。理由は簡単、工夫して仕事をしないとこなせないからです。

だから中間管理職の方は、自分の会社側の判断でまず、取捨選択して下さい。
その上で、会社として検討した方が良いものだけ会社に挙げて欲しいです。

現場の声とは、楽になることではなく、少しでも業績を上げるためのアイデアのことであることをもう一度伝えることが必要な気がします。