最近、こんな質問がよくあります。

なるほどと思います。
真面目に働いてくれていることは評価されていますが、それではまだまだ。
自分たちが本当にやる気を持って自主的に動いたり、考えたりしてくれることを待っておられます。

例えばQC活動などでも目的は会社の問題解決のために行うものですが、QC活動とは何かを知るための勉強会になってしまう場合があります。

最終的には、QC活動に参加したことが目的化されてしまいます。
それでは何の意味もないです。

手法は何でも良いと思います。忙しい時間を割いて、会社のために何か改善を行うことが大切です。

だから報酬や手当なんてないです。自分たちの会社を自分たちの手で守るという意識がないとできないと思います。

会社側から強制的に実施を促すと、単なる知識習得のための勉強になります。
それを繰り返すと、今度は研修のようになってしまいます。

研修とは、就業時間内に行う勉強会ということです。

改善プロジェクトは、あくまでも就業時間外です。食事もお金も出ません。
食事が付くなら参加しよう、では困ります。

それと大きな問題は、リーダーさんがいないということです。
誰もやりたがりません。手を上げる人がいません。
また、リーダーに適した人がいないということもあります。

部長がリーダーをなさっても意味がないです。
課長職以下の方々で、改善プロジェクトが組めないかどうか今私も悩んでいます。

手法の取り入れ方ではなく、意識を変えることが先だと思います。
スキルアップしない方は給与は上がりませんよ。会社のために何かプラスになることをやっていただいている方を評価しますよ。
ということを暗に示す必要がありそうです。

作業や業務遂行だけで終わらせない会社にすることが、どの会社でも大きな課題です。

従業員の方の心が動いた瞬間、業績数値が変わって来ます。
ただし、人の心はすぐには変わりません。

日々の教育のあり方が大切なような気がします。
ぬるま湯に浸かった社員を生まないように、常に何らかのプロジェクトが進行している状況を作るのが良いかもしれません。