幸せにならないのではなく、幸せの形が違うだけ。
絶対に避けたいのがハードランディング。潰してしまっては意味がないです。

クライアントからの要望・希望がすべてかなう訳はないです。どこまで痛みを感じるのか、ある程度腹をくくっていただかないとうまく行きません。

普通は、将来性が厳しくて債務超過。
厳しくはなくても横ばいか微減。
その将来性も自社のことだけでなく、業界自体が期待薄となっては、何らかの処置が必要となってきます。

大きな痛みを伴わないところで何とか筋道を付けたいというのが本音のところです。

債務に関しては社会的責任があります。すべてを投げ出したいというのもわかりますが、従業員や協力会社、お客様のために極力迷惑をかけないことです。

でもハードランディングする方が簡単ですし、楽です。処理の方法もある一定のルールや法に則って行いますので、スケジュール通り進むことが多いです。

しかし、ソフトランディングとなると、いろんな手段を講じないといけません。
すぐに諦めるのではないため、まずブラッシュアップが可能かどうか、残して採算の取れる事業は何なのかをデューデリしないといけません。

オーナーに泣いていていただく部分。銀行さんに協力していただく部分。
従業員の方にもご協力いただく部分。あるいは協力会社さんへのお願い。
すべてのことを考えながら進める必要があります。

でも最終的にはオーナーの判断一つです。
どのラインで線引きをするか?

ソフトランディングがうまく行き、再生できれば本当にうれしいです。
自分の希望・要望がすべてかなう形で進めて欲しいというのはわかりますが、まずそれは無理です。そういう解決の仕方は、現実的に難しいということを知った瞬間、出口が見えてくると思います。

絶対に残したいもの、手放しても止むなしのものをはっきりさせることが一番です。

その答えがある程度出てきた時、一気に再生は進みます。
ソフトランディングとは、オーナーの意向を図ることなのかもしれません。