クライアント先へ訪問させていただき、まずお願いするのは資料の提供です。
いろんな資料を提供いただくのですが、その資料で会社のあり方、組織的な運営の可否がわかります。

端的に言いますと、作成書類に日付・作成者の記載があるかどうかです。
お願いすると資料はどんどん出てきます。凄い資料も出てきます。しかし、その資料やデータは、どの方までご覧になっておられ、会社として作成されたものかどうか、その辺りの基準を確認させていただきます。

例えば、
1.会社として作成したのもの(外部公開用)
2.会社として作成したのもの(社内資料用)
3.部で作成したもの
4.個人資料として作成したもの
等にしっかり分けて管理する必要があります。
外部のコンサルタントの調査・診断が入るからと言って、無条件に何でもかんでも出すのは良くないです。(私たちとしてはありがたいですが・・・)

だから売上の予測なども同じ会社なのに、バラバラの場合があります。
企業も生き物ですから、数値が違っていても良いと思います。ただし出所が責任が明確でないと、組織ではないです。

特に会社としての数値は、認識を一つにすべきです。

また数値データなどに関しては、作成部署と日付が記入するべきです。
逆に私たちのような外部の者から見ると、どんなに精緻な数字が組み立てられていても作成部署と日付が入っていないものを調査・診断対象とする訳にはいきません。

年末・年始、会社や自宅で資料整理される方も多いと思います。作成者や日付の入っていないものは、入れるか、破棄することです。

あいまいな資料が残っていると危険です。間違いの元になります。
コンプライアンスの遵守度も資料整理のあり方でわかるような気がします。

基準を明確にすること。
会社なので、誰が作成し、どこまで公開すべきなのか、それをはっきりさせること。

組織的経営は、資料のあり方から見直す必要があるように思います。