老舗や歴史がかつては大きな武器になっていました。ところが最近の状況を見ていますと、老舗ほど苦戦されています。

創業○○○年といってもお客様には関係ない?
お客様は商品やサービスを購入されている訳で、歴史を買われている訳ではないです。

それと大きな問題は、時流の変化に対応できていないということです。歴史が邪魔をして大きな変革に着手されていません。守らないといけないと思い、それで精一杯の状況です。

今までは老舗だから安心感があるといったメリットもあったのでしょうが、現実はメリットにはなっていません。何を提供しているのか、それがすべてです。

逆に老舗企業ほど、固定費負担が重く、利益体質になっていません。新参者は皆、低固定費・低人件費で参入してきています。ビジネスモデルを早く変えないとお客様に高い商品やサービスを販売することになります。

老舗だからと言って胸を張っていても意味がないです。お客様がどう評価しているかが大事です。

早く改革を進めないとたいへんなことになります。ところが歴史があるために自ら客観的に判断できないようになっているようです。

これからさらに老舗企業が苦戦される時代になりそうな予感がします。
改革に着手出来ない状況が一番危険です。少々の改善では持ちこたえれなくなっているところが多いです。

大きな改革を意図的に計画するべきです。時流に少しずつ合わせて行くというような局面ではないような気がします。

経営者も一族の方が経営されているとなるとますます危険信号です。新しい発想で、残すもの変えて行くものを見極めないといけません。外部からのアドバイスも必要だと思います。

自社努力だけで改革が進めば良いですが、できればあらゆる角度から再検討されてはと思います。

今なら不景気のせいにすることができます。業界動向が悪過ぎるため、自社もどうしてもやらざるを得なかったと言い訳もできます。

ひょっとすると今のような状況下では老舗企業が一番苦戦されているかもしれません。身軽になり、新しいビジネスモデルを探すことが先決のようです。