おうかがいさせていただくと業績の悪い会社ほど、提出物が遅いと幹部の方が愚痴をこぼされています。おそらくそれが体質になっておられるのでしょう。

一つずつひも解いて行くと、どうも書き方自体がわかっていないということがわかってきます。それぐらいは理解しているだろう、上司に指導されているだろうと思い込んでいる節があります。

そのような状態で仕事をしていることが一番危険です。すべてに通じてきます。
わかっているだろうから、あえて教えなくても大丈夫だろうというのが怖いです。

当たり前のことでも時間を取って何度も繰り返し指導を行うことです。うちは大企業ではないので、そんなことをしている余裕がないとおっしゃる方もおられますが、それが危機的状況を招く原因の一つになっています。

小さいからこそ、一つずつ丁寧に仕事をこなす癖付けが大事です。誰にも迷惑をかけない仕事のあり方を教えるべきです。

業績の悪い会社ほど、教える時間を取っておられません。すべては現場任せ。大きな問題が発生した時にだけ改善。少しでも数字が欲しいので、雑用は後廻しというのもわからないではないですが、それでは企業の体をなしていません。

毎日毎日走り続けても疲れるだけです。時にはひと休みして見直しを図られてはいかがでしょうか?

提出物の遅れは、営業面では良くても後あとすべてのことに支障をきたします。
回収業務ということを考えると、取ってくるだけではダメで、すべての業務を滞りなく行い綺麗な仕事をすることが大事です。

だから提出物が遅い会社ほど、回収が遅く、資金繰りに苦戦することになります。そこまでのメカニズムを話されたことがあるでしょうか?現象面だけを教えるのではなく、全体像からどうなるのかを教えることが大切です。

月1時間でもこのような説明会、勉強会を開催することをおすすめいたします。
それが最終的には、売上や利益につながってきます。

取って来るだけが仕事ではないことを教えないと、勘違いした従業員が出てきます。社内外で誰にも迷惑のかけない仕事をする人がプロです。

朝礼や会議で提出物を早く出して下さいと通達するだけでは改善されません。
もう一歩突っ込んで、なぜ自社は遅いのか考え直すべきです。

言葉の通達ではなく、プロとしての仕事のあり方を是非、通達してあげて下さい。