トップがどれだけ動くか?
裸一貫、もう一度頑張るんだという思いがあるかどうか?
そうすると自然と体や頭が動いてくるはず。

中小企業の業績低迷の原因の一つが、他人任せになっているということです。
特にオーナー企業では、トップは社長業に専念し、現場から離れられている場合が多いです。

他人に任せるのは良いことですが、危機的な状況の場合はそうは言っておれません。トップ自らが営業を行うことが大事です。そうすると指揮も上がります。

じっとしていて、返済に汲々している状態では、未来が見えてきません。
お金のことばかり気にしていては理想の事業運営ができていないはずです。現状を打破するには、トップが動き、まず情報を入手することです。一社員や一役員の情報とは質が違うはずです。

景気が厳しくなればなるほど、トップがどれだけ動いているかで業績が変わって来ます。

素晴らしい営業戦略を立てても実際に業績に跳ね返って来るのはトップ営業です。社員任せにしないこと。

会社は従業員が守ってくれるだろうではなく、自分が自らが守らないと・・・

業績不振に陥っている会社ほど、社長が朝一番から出てこられていません。逆に業績を伸ばされているところは、社長が一番先に出て来られます。たったこれだけの差なんですが、このことが10年も続くと大きな差になります。

出社時間の1時間前には社長室の机に座り、雑用をすべて終わらせ、従業員が出社してきた瞬間、指示を出すのが理想です。そうすると従業員の出社時間も徐々に早くなります。必然的に仕事のスピードが上がります。

そういう社風を作っていかないといけません。
朝一番の出社状況を見れば、その会社の業績はわかります。

やる気の尺度は、朝一番の行動で決まります。

「武内さん、業績が悪い時は、私は自分への戒めとして朝一時間早く出社することにしています。」とおっしゃった言葉が耳に残っています。この社長、実は朝は5時出社なんです。1時間早くということは4時には会社に出ているとうことになります。朝一の商品の出荷があるため朝は早い方ですが、それでも必死に頑張っておられます。年商は数百億円。何十年経ってもこのことを繰り返された結果が会社の業績を伸ばされたのだと思います。

会社はトップの姿勢で決まると思います。
どこにも負けない会社にするのは簡単です。他企業よりも朝早く出てくること。
これが継続できれば、景気の波を受けないのではないでしょうか?

9時までには社内業務を終わらせ、後は外へ出ること。
トップだからと言って机に四六時中座っていては、業績は回復しないように思います。