資料作りができないと連れて行ってくれません。
上司ごとに求められる資料が違います。それと精度が違います。単にコピーだけできても、少しでも曲っているとやり直し。

でも当然なんです。お客様にお渡しする大切な資料なんですから・・・

若いうちはわかりません。コピーの重要性を。。。

お客様のところで原本のコピーをお願いする。一見、悪くはないように思いますが、これでは仕事ではないです。

指示された本人が期日までに仕上げること。これが仕事です。
コピーという単純な作業ですが、ここに差が生まれます。それを上司の方はご存知です。

過去の経験上、どの程度の書類作成なら連れて行っても大丈夫か把握されます。
資料作りをしている本人はわかっていませんが、大事な一次試験です。

どんなコピーの取り方をするか計られています。「コピーお願い!」という一言に、いろんな意味が含まれています。

速さ、正確さ、綺麗さ様々な要素です。指示を出した上司の方の満足行くものであるかどうか?

無事、お客様に提出できるかどうか?いつも無理難題が降りかかってきます。でも上司の方もそれだけ必死なのです。お客様の前では真剣勝負。一切、愚痴を言えません。

その気持ちがわかった瞬間、一次試験卒業です。いつしか今度は、自分が査定する立場になっているでしょう。

単純作業を馬鹿にしていると成長しないと言われます。単純だからこそ意味を持たせるような仕事ができることが理想です。

今はもうなくなったと思いますが、私が新入社員の時はコピー取りでたいへんでした。少しでも曲っているとやり直し。いつしか罵声が飛んできます。

何でこんなに怒られるんだろうと思うことがしばしば。
でも徐々に上手くなって行きます。1回でピタッと完璧に近いものが出来上がるようになります。

それが当たり前のなのですが、うれしくなってきます。
そんな時、「明日一緒に行くぞ!駅に○時に待っとけ。」と言われます。

やった!連れて行ってもらえる。
初めてのお遣いと同じです。初めてお客様のところで仕事ができる。

でもその時は上司の気持ちはわかっていません。行き帰りの道中で今度は、レクチャーが始まります。それが一番の勉強です。自分の知らないこと、知りたいことを山ほど聞けます。

連れて行ってもらえるということは、お客様のところへ行って仕事とは何かというものを勉強するだけでなく、この上司の方からのレクチャーが一番勉強になります。

早く連れて行ってもらって下さい。新しい世界が見えてくると思います。
コピーは魂を入れて、真剣に・・・