硬い数字を読んで提出。
しかし、〆てみると予算数値が未達。そのようなことが多々あると思います。読んだ数値どおりにピタッと行くことはないです。でもその誤差が大きいと話になりません。

何度確認してもズレます。特に注意しておかなくてはいけないのは、不況時の予算見込みです。思った数値どおり行きません。予算が未達の部署ほどズレが大きくなるのが通例です。そのことも考慮に入れながら予算会議を行う必要があります。

また予算数値がズレる原因の一つが、売上高ではなく業界通例の数字把握にあります。数量や客数で予算を見ていると、客単価が下がった時に大きなズレが生じてしまいます。

早く、売上高で見るように修正すべきです。不況期には客数だけでなく、客単価の落ち込みが激しくなります。これくらいで大丈夫だろうと思っていたら、行かないということが起こります。

売上高で見ること、数量や客数で判断しないこと。そういうふうに判断基準を切り替えることです。

なぜ提出した予算通りいかなかったんだ!と怒鳴ってもしようがないです。昔は怒鳴った声の高さと回数だけ数字が上がったかもしれませんが、そのような手法はもう効きません。

時流が大きく変わっているということを全従業員が認識すべきです。昔のやり方、昔の数値把握では、正確な読みができないのです。

不況期に合った基本数値の変更が必要です。
このままズルズルと景気がさらに悪くなってくるとさらに客単価は落ちるでしょう。客単価を上げる術はそんなにないはずです。だからこの客単価を厳しく見直すべきです。

悪い時には坂を下るように悪くなっていきます。硬く読んだつもりが意外と悪い結果になっているということ起こります。硬く読んだつもりではダメです。
すべての組み立て方法を見直すことです。

これからますます厳しい局面が来ることが予想されます。無理な予算組みは自分の首を絞めるだけです。

もう一度予算の組み方から見直されてはと思います。