その方の総支給額を上げてあげたい。少しでも生活が豊かになって欲しいと思い、ついつい役職を上げられるということがあるようです。社長の気持ちはよくわかります。

しかし、数年経ち会社に組織というものが出来上がってきたり、優秀な若手が入って来るとギャップが生まれてきます。

安易な昇格は、組織づくりにおいて支障をきたします。給与をアップさせるために役職を付けるというのはどうかなぁと思います。

それも課長職以上となると、会社の根幹を担う大事なポストです。そんな簡単に付けても良いものでしょうか?

皆さん、後から後悔されます。昇格基準を明確に設けていないのに昇格さすのはおかしいです。また、役職者に欠員が出ているので、穴埋めのために役職を付けるというのもおかしいです。

適任者がいなければ、空席で良いと思います。見かけを良くしよう思って作った組織は機能しません。それに中小企業では、綺麗なピラミッドにはならないです。欠けているのが普通。逆にビッシリと人がいて、綺麗なピラミッドになっていると固定費がかさみ、儲からなくなります。

役職は生活を豊かにするために付けるのではないと思います。役割や立場を認識でき、自分をより高めることができる方でないと付けることができません。だから、年功序列的に、○年勤めていただいたので、そろそろ役職を付けてやろうかではダメです。

本人の意識が変わらない限り、与えないことです。
社長が社員を可愛がられるのはよくわかります。でもそれがアダとなって会社を潰すようなことになるとたいへんです。

実は、役職の付け方や基準以上に、社長自身の考え方を改めないとこのことは変わりません。役職を付けるかどうかは社長の判断次第なのですから・・・

生活給を上げたいのなら、基本給を上げれば済むこと。役職を付けることとは別問題です。

社長の甘い姿勢が会社を悪くします。

後悔しないためにも自分に厳しく律すること。
甘い考えに陥らないためには、周りの意見も必ず聞くこと。

周りから認められていない役職者を作るのだけは止められてはと思います。
本人が一番不幸になります。