事業を広げることは、どの社長も得意中の得意。
しかし、広げたままでは事業とは言えません。赤字の部門や成長が止まった事業分野もあると思います。誰が始末をするのでしょうか?

それも社長案件だった場合、誰も手を付けることも意見を言うこともできません。そのままにしている場合が多いです。

赤字が何年続けば撤退なのか、スタート時に決めておくべきです。
理想は3年続けて赤字ならば、撤退すべきです。今後の事業領域の成長性も考えながら考慮する必要があるとは思います。

拡大は意外と簡単にできますが、この撤退・縮小が事業においては一番難しいです。でも利益を出されている会社や社長ほど、撤退・縮小が上手なのは事実です。

逆に言うと今の赤字の原因は、撤退・縮小が出来なかったツケです。決断出来ない方が赤字になっています。

傍から見ているとなぜ撤退・縮小しないのかと思うことがよくあります。雇用を確保するというカッコ良い言葉は中小企業の生の経営ではいらないかもしれません。そんなことを言っていると会社が潰れるかもしれません。

それに次世代に譲る気持ちがあるなら、自分が社長の時に整理しておかれるべきです。負の財産を受け継がせる訳にはいきません。今のうちに、黒字部門だけを残すような施策を講じられるのが良いのではと思うことがあります。

社長の決断が事業では一番大事です。
何もせずに、ダラダラと事業を継続することが最も危険です。

決断の遅さがすべてに表れてきます。決断力の差が業績を左右します。

今できることは何か?
それは赤字部門を見直すことです。伸ばそうと思ってもなかなか伸ばすことは難しいです。

社長は孤独です。相談できない場合すらあります。
他の役員や従業員にできないことをやるのが社長の役目。

縮小・撤退、もう一度考え直されてはいかがでしょうか?