響きだすのは給与に関係し出してから・・・
実際、自分の給与が変わらないのであれば、積極的に何も変えようとしないのでは?

「武内さん、なかなかうちの従業員は変わらないのですが、大丈夫でしょうか?」と質問されます。
どの企業様も同じことで悩まれています。だからこそ依頼があると思うのですが、信賞必罰を明確にして、降給・降格もありますよと宣言して業務改革に当たらないと難しいようです。

最初から給与の話をするのは嫌なのですが、それくらい会社は厳しく、あらゆる面で変えていかないと存続は難しいですよと話さないと響きません。

給与が減る?増えるかも?というのがないと動かない。
原因は会社の体制にあるように思います。お金がもらえないのであれば動かないというのは問題です。お金ではなくお客様や自分の仕事内容の方がもっと大事なはず。

安定志向というよりも現状維持で新しいことはしたくない。仕事が増えるのは嫌となると組織は硬直化してきます。

就業時間前の状況を見ればわかります。組織が活性化し、業績が好調なところほど、就業時間の縛りがなく、皆朝早くから出社しています。指示を出さなくても自分の仕事をしっかりとこなしています。責任感も持っておられます。

逆に、就業時間はギリギリに出社。
タイムカードも始業、終業時間きっちりに押されているのを見ると危機感を感じます。これでは実際、仕事ではなく作業です。

響かない従業員の心に火を付けることが我々コンサルタントの一番の仕事です。
あの手この手で、モチベーションアップを図っていますが、結局、評価制度の導入や人事考課表による査定が効果があるようです。

そこから着手して危機感を煽るくらいでないと動いてくれないのが実情です。
やらないと自分の給与に返ってきますよというルールを作ること。
会社に帰属しているだけでは給与は出ないことを伝えるべきです。

自分の給与は自分で守るしかないです。
どうすれば守ることができるのか、その辺りから話をする必要がありそうです。

給与の話になると真剣に聞き出す。
仕方がいないと言えば、仕方がないですが、少しでも会社の体制を変え、方針を明確に出して行かないと、響かない従業員の巣になってしまいます。

給与に対する明確なルールづくり、それが一番大切なのかもしれません。