私の学生時代は、本当に貧困生活でした。
お金がなかったです。昼間バイトをしながら、週末は家庭教師。
家庭教師は、かけもちで2件持っていた時もありました。

夜学生なので、夜のご飯が学食です。それが一番の御馳走。
後の残りは、ほとんどが本代と生活費。

貯金なんて概念はないです。あるお金を使っていくだけです。ところが不思議とショートしたことは一度もなかったです。親に仕送りを頼むことも一度もなかったです。

なぜかといいますと、学生なり考えて、毎日家計簿を付けていました。缶ジュース1本でも使ったお金は毎日ノートに手書きで記帳していました。その当時、ワープロが出始めの時で、まだ持っていませんでした。

今あるお金と相談しながら使う。次にお金が入って来る日までを逆算してお金を使う。いつしかそんな生活になっていました。

おかげ様で何とか卒業もでき、アルバイトも全うできたのですが、この家計簿を付けるという癖付けが会社でも同じだと思います。

資金ショートする会社の特徴は、経理は担当者任せというところが多いです。しかし、中小企業では、企業の大小ではないです。大事なのは、この資金繰りです。

売上計画表以上に週ごとの資金繰り表をチェック・確認しておかないとたいへんなことになります。

そんなの見ないでも大丈夫だ!というところは少ないはず。どんなに優秀な経理担当がおられても経営者の一番大事な仕事は資金繰りです。

例えば、毎月大きな支払いはいつで、どのくらいの金額が知っておられますでしょうか?あるいは、自分の手帳に記入されていますでしょうか?

今たいへん厳しい状況だと思います。営業担当者との売上計画も大事ですが、この経理担当者との資金繰り計画も毎週行うべきです。

お金や資金繰りを気にせずに経営できるといころはないはず。
逆にそれが気になりだしたら、本当の経営者と言えます。特に創業オーナーでない方は、疎かになりがちです。

資金繰りは任せてはダメです。自分から積極的に作って行って下さい。直接の作業任せても良いですが、お金の有無のチェック・管理は、経営者が行うのが理想です。

家計簿を付けた経験のある方ならおわかりのはず。
お金がいつ入ってくるか?いつ支払いが来るか?それをいつも眺め続けている人はショートの可能性が低くなります。

是非、会社の家計簿チェックして下さい。