売上は読めない。でも固定費の圧縮はやるかやらないか、実績でわかります。
新年度がスタートして約半年、売上以上にこの固定費の圧縮の進捗度が気になります。

今の段階で圧縮が出来ていないとなると今期の通知簿は、去年のままということになります。

固定費の圧縮は、期の途中で行うものが難しいものがあります。
例えば、諸会費などもうすでに年会費を支払い済みのものは、完全に0になるのは来期以降です。

どこまで人件費以外の固定費が圧縮できているのか数値計画および実績表を作るべきです。

総務経理の方が作成された圧縮可能案件について幹部やトップが断を下していかないといつまで経ってもできません。

売上の進捗度なんてアテにできないのが実情です。
だから確実に固定費を下げて行くことです。

その際迷いが必ず生じます。コツは○△×と3通りの案件が出てきた場合、△も思い切って止めることです。
いずれこのような評価のものは止めることになります。だから早めに止めることが肝要です。

でも固定費は現場の担当者にはピンとこないのが現実です。売上予算に関しては積極的に協力いただけますが、固定費となるとなかなか・・・

進めするとするならば、総務経理や本部中心に進めるのが良いかもしれません。
ただし、必ずトップ出席の元、コストカッターにならないと稟議があちこち回って誰もハンを押さないということになります。

売上の予算表はどの会社にもありますが、毎月の固定費削減表ってあるでしょうか?
今は、それが一番大事な時です。
前期に比べて固定費を削減して損益分岐点を低くしておかないと、経営が危なくなります。

それに今から来期の固定費削減計画を作っておくべきです。
固定費削減は検討から始まり、実際の削減効果が出るまでには約半年から1年かかるものだからです。

売上が上がって喜ぶよりも固定費が下がって喜ぶような会社であった方が、今のような時代には良いのかもと思います。