知らないことを知ろうとする熱心な方が多いです。間違いではないと思うのですが、不得手なものまで知ろうとされるのは無理があると思います。

野球に例えると、1番と3番と4番が打ちたいと思っても一人3役はできません。3回もバッターボックスに立つルールなんてありません。また、3回バッターボックスに立ったとしても今度は3か所守らないといけません。そんなの無理です。

大企業では、1番から9番までレギュラー(部長)がびしっと決まっています。控えもたくさんいます。それに2軍、3軍も充実しています。少しでもミスを犯せば即交替です。だから、いつも好成績を上げようと皆必死です。

ところが中小企業では、まず1番から9番まで揃わないです。欠員状態が必ず起こります。理想のポジションに理想の人員がいない状態です。それを補うために2か所以上守ろうとしても7人や8人で野球ができる訳ないです。

そんな時中小企業では、外部の方に空きのポジションを補っていただくような経営が大事になってきます。能力の高い経営者の方ほど、いくつものポジションを習得しに走ります。

しかし、このやり方では必ず限界がきます。まず、自分の体が持たないでしょう。

だから中小企業では、人脈作りが大切です。自分の会社の従業員でなくても外部の方にその役を担っていただければ、それで良いのです。

知らないことを知ると言っても限度があると思います。
外部の方を上手に使えるようになると一人前ではないでしょうか?

いったい何回バッターボックスに立ちたいんだろうと思うことがあります。あれもこれもとなさります。

自前で無理なら、他人様の力を借りることです。別に恥でも何でもないです。

知らないこと、出来ていないことを知った時、どう対応するかで変わってきます。一番の愚策は、自分で動くことです。

野球も同じで、一流で調子の良いメンバーで打順を構成することなんて1年でほんの数回らしいです。いつも不満足の状態です。その中で、どう勝って行くかが大切です。

もう少し、外部の方にお手伝いしていただくものを増やされてはいかがでしょうか?