失敗するのを防ぐためにアドバイスをし、大怪我をさせたくないというのもわかりますが、人間は失敗しないと成長しない生き物です。逆に言えば、少々の失敗を恐れていたら成長させることができなくなるということです。

少々の失敗は許容範囲として認め、好きにさせてあげることも大事だと思います。本人が自分で気付くまでは、本人の好きなようにさせてあげることができるかどうか、それも管理職として大事なことです。

失敗は悪ではなく、成長のためのステップだと思います。失敗をせずに成長される方はいないと思います。皆、人には言えないような恥をかいて初めて成長して行きます。

こうすると失敗するのがわかっているから、先にアドバイスをするとおっしゃいますが、それではその方が成長しません。我慢して欲しいです。尻拭いは私がするので、一度好きにやってみなさいという姿勢が欲しいです。

いろんな方を拝見させていただきますと、失敗に対する許容範囲が広い方ほど度量が大きく管理職として良い仕事をされているようです。

失敗は折り込み済み。どんな失敗をするのか、なぜ失敗するのかを客観的に分析するくらいの気持ちでないと管理職は勤まらないと思います。

若い時にはできるだけ多くの失敗経験をさせてあげた方が、将来大きく育つと思います。

それと自分と比較しないこと。自分ができていたのに、それができていないと評価しないというのは、どうかなぁと思います。自分と同じようなステップで育つことはないです。皆いろんな体験、経験をして育って行きます。

基準を自分に置くこと自体、良くないのでは?

できることを認めるよりも失敗を認める方が難しいです。自分でやった方が楽とは思わず、見ててあげて欲しいです。失敗を糧にいつか成長することを祈ってあげて下さい。

ただし、後始末だけはしてあげて下さい。それがまた信頼関係につながります。
最後の最後が管理職の出番。

それも嫌な役回りかもしれませんが、是非、良い上司であって下さい。