栃若時代から大相撲が大好きで、ほとんどの相撲取りの所属部屋や出身
地まで知っていた。

 朝青龍の台頭で相撲がつまらなくなり、興味を失いかけていた。土俵上
の態度が無礼でとても我慢できなかった。勝負がついた後も対戦相手を突
き飛ばしたり、にらみつけたりと、とてもスポーツマンとは思えなかった。

 勝負がついた後は、力を抜いて相手をかばい、お互いに健闘をたたえ合
い、相手に敬意を表するのが相撲の世界の常識だった。朝青龍はその常識
をことごとく覆した。その態度はまるでチンピラだった。

 その朝青龍が引退して再び相撲に興味を持って見ている。双葉山の69
連勝の記録を白鵬が破りそうになったときは、内心ひやひやした。結局連
勝記録は破られなくてほっとした。

 双葉山の69連勝は、何年にもわたってつくられた記録であり、年六場
所の現在の記録とは比べ物にならないぐらいの価値があり、単純に比較で
きないからだ。

 私の故郷奄美大島は、相撲が盛んで私も中学校の頃までは、相撲大会に
よく出ていた。

 私の親戚筋の先輩が大相撲の世界に入り、幕下まで上がったが、関取に
なる前に怪我で引退した。そのときに、幕内の関取の付き人をしていて、
その関取に頼まれて対戦相手に「時々一升瓶を持って行っていた」と言っ
ていた。

 それはお互いが示し合わせてはいないが、一方的に頼むという意思表示
である。そういう時にはたいていは「一升瓶をもって行った関取」が勝って
いたという。「あうん」の呼吸で相手に花を持たせていたのだろう。それも
厳密に言えば八百長である。勝ち越しがかかっているときは、その程度の
ことは今でもあると思う。

 相撲はちょっとでも気が乗らないと、相手に負けてしまうものである。
一方的に相手に花を持たせるような相撲はある。だからといって相撲がつ
まらないとは思わない。

 大鵬と柏戸が千秋楽に優勝をかけて対戦し、大鵬が柏戸に負けた相撲が
あった。今でもはっきりと覚えている。

 柏戸は、怪我から復帰して久しぶりに優勝争いに加わった。大鵬は優勝
を続けていて、優勝回数も柏戸を大きく上回っていた。両者の勢いからい
うと、断然大鵬に分があった。それなのに柏戸が勝って優勝したのだ。柏
戸の久しぶり優勝に、ファンだった私などは大いに喜んだ。

 その勝負について、当時は作家であった、現在の石原都知事が、その相
撲は八百長だと言って大問題になった。

 私は、二人が示し合わせて八百長をしたとは思わない。大鵬がちょっと
力を抜いて柏戸に花を持たせたかも分からないが、それは八百長ではない。
相撲というものは、ちょっとした気持ちの持ち方で勝負が決まるスポーツ
なのだ。

 この度、メールのやりとりで大相撲の八百長が発覚した。当事者が金銭
のやり取りをして、相撲の内容まで示し合わせている。これは、明らかに
八百長である。これは決して許されるものではない。

 ※一般社団法人エースマンション管理士協会のホームページhttp://acemansyonkanri.law.officelive.com/

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