どういう分野でも、トップを走っている人がいる。マンション管理士の制度ができ
てもうすぐ10年になろうとしている。この分野でももちろんトップランナーがいる。

 私の高校の同窓生がこの分野のトップランナーではないかと思う。彼は最初の試験
に合格し、それまでの仕事を他人に譲り、マンション管理士の仕事にまい進してきた。

 彼自身も語っているように、当初はマンション管理士同士のそれぞれの考え方の違
いから離合集散を繰り返してきたようだ。

 トップを走っている者の宿命として当然にいろいろな批判を受ける。その中には妬
みもあるだろうし、彼のやり方に対する反発もあるだろう。高校時代は運動クラブに
所属し、確か全国大会にも出場したような男だから、多少の強引なところがあるかも
知れない。だからこそ、トップを走ることができるとも言える。

 どいう士業界でも、活躍している人に対してあまり良いことを言わないものだ。あ
れやこれやの屁理屈をつけて批判する。いざ自分が稼ぐ段になると、その批判は自分
に向かってくるということを知らないのだ。要は、管理組合から感謝されればそれで
良いと思う。

 マンションの管理について、切実な問題が発生し、早急に適正な手を打たなければ
ならない状態になっている。そういう状況のなかで、つまらないことで、マンション
管理士同士がいがみ合っていては、どうしようもない。

 他の士業は、全国組織の会があり、都道府県ごとに都道府県の会がある。それぞれ
の会に登録しなければ、それぞれの士業が行えないことになっている。法律によって
強制加入が義務付けられているのだ。つまり、会に入らなければその仕事ができない
ことになっている。

 会自体は、会員の教育や登録、会員の連絡事務、品位の確保のための活動、また、
社会的な活動(相談会等)を行い、士業そのものは行わない。しかし、会員は、個人
で又は会とは別の法人を作り、大いに稼いでいる。

 ところが、マンション管理士は、そういう風にはなっていない。会に入るのも任意
で、別に会に入らなくても仕事ができる。それぞれが勝手に会を作っている。そして、
会自体が仕事を行っている。

 昨年、一般社団法人日本マンション管理士会連合会という全国組織ができたが、他
の士業(例えば日本行政書士会連合会は行政書士法に規定されている法人だ)と異な
り、それは一般の法律によってできた組織だ。だから強制加入の規定はない。

 マンション管理士の制度を作るときに、国は、ちゃんと将来を見越した制度の設計
をすべきであったのに、中途半端になっている。それは職務の独占がないことと関連
があるものと思われるが。

 しかし、法律の規定が中途半端でも、マンション管理士同士が、適正化法の趣旨を
生かすにはどうしたらいいのかを主体的に考えていかなければならない。何も他の士
業のまねをする必要もないかも知れない。

会があっちこっちにいくつもできて、まるで縄張り争い見たいな事をいつまでも続
けていたら、そのうち、マンション管理士そのものが、マンション住民から見放され
かねない。

 隠れてこそこそ言うのではなく、正々堂々とこの業界全体のために、どうしたらい
いのかを考える時期ではないかと思う。

 トップランナーの同窓生には及びもしないが、今後はお互いにマンション管理士の
仕事について、切磋琢磨して競争(今のところおこがましいが)していきたいと思う。
また、この業界の発展のためにも、忌憚のない意見を交わしていけたらとも思う。そ
ういう同窓生がいることは我々同窓生の誇りでもあるのだから。

 ※一般社団法人エースマンション管理士協会のホームページhttp://acemansyonkanri.law.officelive.com/

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