ラブホテル経営者が今まで使っている経営指数には、回転率や
客単価、月間平均客室単価、更に稼働率などがありますね。

回転率は、来店組数を客室数で割ったものですし
客単価とは、売上を組数で割ったものでしょう。
月間平均客室単価は、月間売上を客室数で割った金額です。
また、稼働率とは、販売可能時間のうちで販売された時間の率を示します。

これらの数字や金額または率も、ホテルの経営実績をある部分で現しています。
ですから、平田も経営分析で使用することはあります・・・が
じつは、これらの数字は、それ単独では正確にホテルの経営状態を現さないのです。

例えば、回転数ですが多ければ良いとは限りません。
それは単価3000円のお客様が3回転した12000円も、
単価4000円のお客様が3回転した12000円も同じであり
それなら消耗品や光熱費が少なくて済み手間も少ない3回転のほうが儲かるからです。

また、客単価も多ければ安心と言う訳ではありません。
客単価は、売上を来店したお客様の数で割るために
1万円を支払うお客様が10組来ようと20組来ようと変わらず単価は1万円です。

この点では月間平均客室単価も、ホテルの経営実績を表しません。
なぜなら客室数が多くても少なくても、売上が多くても少なくても
その数字は大きく変わることが無いからです。

では、稼働率はといいますと、サービスタイムや宿泊などの長時間利用者が多いと
時間当たりの売上は低くなり、逆に休憩の短時間客が多ければ高くなります。

もっとも売上も同じですよね。
Aホテルとその倍も売上げがあるBホテルを比べても
規模が3倍違えば、Aホテルのほうが人気ホテルということになるかもしれません。

どうぞこの辺の事を充分に注意して、これらの経営指標をお取り扱い下さい。

株式会社 スパイラル レジャーホテルプランナー 平田壮吉