今年(2007年)4月にIT経営コンサルタントとして独立しましたビーアイ・ラボ代表の佐藤雅英です。
「IT経営」というと聞き慣れない言葉かもしれませんが、今や大手企業では当たり前に実践されており、正直言いましてこれがわからないようではその企業の未来が思いやられるくらいです。

しかし、案外、無意識のうちに実践されている会社もあるかもしれません。

簡単に説明しますと、「情報システムが経営を支えている」ということです。
どういうことかと言いますと「情報システムをベースとして業務プロセスを遂行し、顧客を開拓し、営業活動やマーケティングを行う」、また「情報システムからのアウトプットデータを基に経営に関する意志決定を行う」などを指します。

1970年代後半〜1980年代、企業にコンピュータが普及しましたが、当時は人手でやる作業をコンピュータ処理に置き換えただけで、「事務処理をいかに手間をかけず短時間で済ませることができるか」ということに関心があったのです。これは、別にコンピュータがなくてもシコシコがんばれば済むことです(人件費などのコストは増えますが)。

しかし、先に述べたような形でITを活用した場合、コンピュータがなくなれば、経営はストップします。
社員は、システムに従って行動することで、業務プロセスは標準化され「見える化」となり、情報・知識が共有化され、効率化経営、スピード経営、知識経営を実現することで、企業価値を高めることができるのです。
もちろん、従業員だけではなく、経営者の行動、判断にもITが及んでいるのは言うまでもありません。

これが「IT経営」なのです。

抽象的な表現となってしまいましたが、もっと詳しく説明しますと本一冊になってしまいますで、このくらいにしておきます。