本来、企業で大事なのは、コーチングだと思います。教育では統一的なものを教えることや必要最低限のことを教えることができても個性を伸ばすことは本人の気づき次第になります。

でもまず先に教育ができていることが大前提です。社会人として、ビジネスマンとしての教育です。社内で仕事をしていれば覚えるだろうでは良くないです。時間と費用をある程度かけないと、自己流の人たちが出てきます。

世の中のあるべき姿、会社の基準を教えないと一人前にはなりません。特に中小企業の場合、教える人がいなかったり、時間的余裕がないというのが実情です。

でも意図的にそういう場を見つけて行かないと成長はないです。苦戦されている企業は、この教育に対して時間と費用を全くかけてこなかったことが原因というのがよくあります。

教育がある程度浸透すれば、次の段階です。コーチングが大事になってきます。
コーチングとは、画一的な人間を作るためのものではないです。コーチングされる側の個人の能力を可能な限り引き出し、それにより個人の問題解決を図ったり、スキルの向上を実現したりすることを目的とします。

だから画一的な教え方や統一的なやり方を押し付けません。これが一般的な教育との大きな違いです。個人を尊重し、個人の考える力を育てることが目的です。

自らの気づきを大切にし、個々の能力にあった指導の仕方をします。だから、社会人としてのスキルが身に付いている方が条件となります。

コーチングしたいと思ってもそのレベルに達していない人を教えるのはたいへんです。理解されず、成果も出ないと指導する方がめげてきます。

だからあまり最初から焦らず、教育で下準備をすることです。その中から卒業した人が出てくればコーチングして伸ばしてあげれば良いと思います。

教育研修などの依頼がよくあり、コーチングをお願いしますとおっしゃる方がおられますが、まずは現状認識・把握をさせていただきます。今は教育が大事なのか、コーチングを行うレベルなのか、それを知ることが第一です。

伸びそうな人、芽が出そうな人はコーチングがぴったりでしょう。あらゆることを吸収されます。そんな人がうちにもいないかなぁと思うのがオーナーの悩み。

でも諦めずに夢を持ち続けて下さい。社内のレベルが上がることによって、入社される方のレベルも徐々に上がってきます。事業は諦めた瞬間、業績が悪くなるものです。

教育とコーチングの使い分けができるレベルの企業を作って下さい。